糖尿病
みなさんは「糖尿病」とはどんな病気だとお思いですか。
読んで字のごとく、尿に糖がおりる。
当然、血糖値がとても高くなる。
ずっと、高血糖の状態が続く・・・。
その影響で、体のあちらこちらに障害が出てきます。
当院でも多くの患者さんが内服治療をはじめ、食事療法やインスリン注射になどで糖尿病とたたかっておられます。
幸い、治療が効を奏し、検査結果も正常値または正常値に近い方がると思えば、治療をしているにもかかわらず、結果としてあらわれてこない方がいる。
また一度、よくなったのに気を抜いたら、またまた検査結果が悪くなってしまった方、などなど。
患者さんの回復するパターンはいろいろです。
しかし私は声を大にしてこれだけは伝えたい。
「糖尿病は必ず克服できる。」
よほど長期間、放置して全身に障害が出てしまったという方はちょっとむつかしいですが・・・。
以前から、糖尿病の疑いがあるといわれている方、そして治療をすすめられているのに放置している方、勇気を持って、動き出しませんか。
なにはともあれ、医師の指導のもと、治療をはじめてみましょう。
できれば、糖尿病を専門としているお医者さんにかかられるとよいと思います。
でも、近所に糖尿病を専門のお医者さんがないときには「内科」と掲げれられているかどうか目安にして受診してくださいね。
軽度の方は食事療法をすすめられると思います。
また、少々進行している方は食事療法とお薬による治療から
はじめられることもあるでしょう。
大切なのは、治療を継続することです。
そして定期的な血液検査もかかせません。
もし当院におこしくだされば、治療法に関してさらに詳しくご説明いたします。
糖尿病の治療は次のことがポイントです。
1.食事管理(カロリー コントロール)
2.内服治療
3.定期的な血液検査
特に、食事管理はいろんな情報が氾濫しているので誤解を生じやすいです。
糖尿病の食事の心構えについてつづってみました。
こちらをご覧ください。
医師または栄養士の指導を受けられることをおすすめいたします。
ここで、糖尿病の治療を開始、または継続される患者さんに一言。
糖尿病の治療中、注意しなければならないことがあります。
それは以外にも「低血糖」です。
糖尿病の薬は、食前に服用することが多いです。
そのあと食事をすることを想定してあらかじめ薬を飲むのです。
たまたま食事のカロリーが少なめだったりすると低血糖を起こします。
低血糖の症状は「冷汗」「手のふるえ」「目のかすみ」「体の脱力感」などです。
その対応策として、常に低血糖治療用のお砂糖を携帯されることをおすすめします。
以上のことに留意し、医師の適切な治療をお受けになれば、必ずよい結果がもたらされるでしょう。
内服薬や治療食はかならず医師の指導をお守りください。
治療経験のない人のアドバイスや民間療法は避けたほうがよいです。
多くの方が根拠のない民間療法に手をだしてしまいがちです。
気がつけば、知らない間に病状が進行してしまったという症例もあります。
さらには、せっかく正しい治療を受けていたのに、ぜんぜん糖尿病の知識のない知人に「あなた、そんな危ない薬、やめなさい。」などといわれ、医師に相談なく中断してしまったり。
当然、病状は悪化しますよね。
繰り返しますが、お薬や治療法に不安があったら、必ずかかりつけの医師に相談してくださいね。
当院でもよく経験することをひとつ。
糖尿病の状態がよくない患者さんがおられます。
内服薬だけでは、十分な改善が見られない人も多くいらっしゃいます。
そのような方にはインスリン注射をお勧めすることがあります。
その際、受け入れる方もいれば強く拒否される方もいます。
「インスリンをうつくらいに悪くなってしまった。」
また、「インスリンだけはいやだ。」と。
でも、けっして嘆くことはありませんよ。
そんな方に、懸命インスリンの必要性を説得するのですがわかってもらえないことも多いです。
これがいちばん歯がゆいです。
長くなってしまうので下記にインスリン注射に関してのリンクを設けます。
ぜひご一読を。